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2008年4月25日 (金)

日本人の心に響く時代劇ARPG - 龍が如く 見参! クリア後レビュー

今月始めくらいにクリアしたもののやっとこさのレビューです。
プレイ時間は35時間ほど。

さて本作は江戸時代が舞台になってるわけだがこれが非常にいい。
日本人なら誰しも多かれ少なかれテレビで時代劇を見て育ってきているものであり、ある種のアイデンティティーとして根付いている(はず)。

ハイビジョンゲーム機によって描かれる江戸時代の世界は雰囲気たっぷりで新鮮ながらどこか懐かしい。
グラフィックはジャギーが目立ったりテクスチャ解像度が低かったりとけして最高とは言えないものの、けっこう綺麗。
なんというか色彩やデザインがとても優れている。

ムービーはゲームパートよりも一段上の綺麗な映像になっている。
特に人物の顔は現在発売されているすべてのゲームの中においてもトップクラスと思える出来で、細部までしっかり作られていて表情も豊か。
ムービーは圧倒的なボリュームとジャギーの多さからリアルタイムレンダリングだと思われるが、不思議なことにゲームが進むにつれ序々にクオリティが上がっている様に見えた。
ムービーはストーリーをより深く味わうためにとても重要なので非常によかったです。
ただ、動きのあるパートと動きのあまり無い会話主体のパートに差がありそれが頻繁に切り替わったりするのは違和感があった。

世にはいわゆるムービーゲーと呼ばれるものがあったりするが、このタイトルほどムービーゲーなのは他になかなか無いのではないだろうか。
序盤レビューにも書いたが序盤はほとんどムービーで、その後も相当な量のムービーが入っている。
ムービーを全部スキップして寄り道を一切しなければ数時間でおわってしまうのではないだろうかというほど。
ストーリーが非常に良く出来ているし個人的にもムービーは嫌いではないのでムービー主体の構成は別に構わないのだが、それでも序盤はあまりにもムービーが多すぎた。


ゲーム部分で印象的だったのはサブイベントの多さ。
人に話しかければ5割の確立でサブイベントが発生するくらいの感じ。
内容はまさに時代劇といったもので、ちょっとしたものから大仰なものまで様々。
そしてそのどれもが最終的に「この野郎やっちまえ」みたいな展開になり相手が襲ってきてバトルになる。
個人的にはこういった展開も時代劇的でなんだかお気に入り。
結局バトルに行き着くというのもアクションゲームとして筋が一本通ってる感じがするしね。

序盤レビューではメインのミッションをおつかい的だと書いたがそうでもなかった。
ストーリーの流れにそって必要なことをするわけだが、特にあれやって来いこれやって来いってのが多いわけではなかった。
またバトルも序盤は単調だが、ミニゲームによる修行で技のバリエーションが増えて、ヒートアクションも派手でかっこよく強力なのがあるので、中盤以降は心地よいザックリ感を感じながら楽しむことが出来た。

ミニゲームはプレーヤーを強化できる修行系の他に将棋や麻雀等の娯楽系や遊女とのお座敷遊びなんかもあるが、個人的には修行系意外はお座敷遊びを少しやったくらい。
他にもやりこみ要素はかなり豊富にあるのでやりこみ好きは十分楽しめるだろう。


ストーリーでは様々な謎が明らかになりながら剣士達の熱いドラマが繰り広げられる。
特に剣士達の熱いドラマという部分が印象に残った。
これはムービーの演出によるところも大きいかもしれない。
だが終盤の展開が酷い。
それまでの時代劇的な展開から一転いかにもゲーム的なものになってしまったのが残念だ。


それでも制作期間が短かった割には全体的にクオリティは高く十分傑作と呼べると思う、終盤を除いて。
時代劇に興味がある人もない人もかならずや楽しめるであろう作品だ、終盤を除いて。

総合評価 : 8.5

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